解体工事業を営んでいる方、もしくはこれから始めたいと考えている方へ。解体業に関わる許可申請にはさまざまな手続きがあり、特に産業廃棄物収集運搬許可との違いについては注意が必要です。
解体業を行う場合、建設業許可の取得だけでなく、産業廃棄物収集運搬許可も求められる場合があります。これらの許可がどのように異なり、どのように申請すればよいのか、今回は大分県を中心に解説します。
1. 解体工事業と産業廃棄物収集運搬業の違い
まず、解体工事業と産業廃棄物収集運搬業は、目的も許可取得の内容も異なります。簡単に言うと、
- 解体工事業:建物の解体を行う業務そのものに関わる許可。
- 産業廃棄物収集運搬業:解体工事で発生する廃棄物を適切に収集し運搬する業務に関わる許可。
解体工事を行う際に発生する廃棄物(アスファルト、コンクリート、木材など)は、産業廃棄物として処理する必要があり、その運搬を行う場合は別途産業廃棄物収集運搬許可を取得しなければなりません。
2. 大分県における許可取得の流れ
解体業を始める際、まずは建設業許可(解体工事業)を取得します。その後、解体によって発生する廃棄物を処理するために、産業廃棄物収集運搬業の許可が必要になる場合があります。
解体業の建設業許可
解体業を行うには、まず建設業許可が必要です。許可を取得するには、申請書類や必要な条件を満たし、大分県土木建築部へ申請します。
産業廃棄物収集運搬業の許可
産業廃棄物収集運搬業の許可は、大分県環境保全課に申請することになります。必要な書類や許可基準をクリアしなければなりません。
これらの許可は、申請が通るまでに時間がかかるため、事前に準備をしておくことが大切です。
3. 産業廃棄物収集運搬許可を取得する際の注意点
産業廃棄物収集運搬許可を取得する際は、以下の点に注意が必要です。
- 廃棄物の種類による許可の種類:運搬する廃棄物の種類によって、許可が異なります。
- 運搬車両の登録:使用する運搬車両にも適切な登録が必要です。
- 運搬エリアの確認:指定された運搬エリア外に廃棄物を運ぶことはできません。
これらをしっかりと理解し、適切な手続きを行うことが求められます。
4. 解体業者としてのリスク回避方法
解体業は規制が多いため、許可申請を怠ると大きなリスクが生じます。特に産業廃棄物の取り扱いに関しては、法令違反が発覚すると罰則を受ける可能性もあります。
そのため、許可取得はもちろん、適切な廃棄物処理が行われているかどうかの管理が非常に重要です。行政書士としては、許可申請だけでなく、廃棄物の取り扱いや法令遵守のサポートも行っております。
まとめ|大分県の解体業者必見
解体工事業と産業廃棄物収集運搬業の許可は別々に申請し、それぞれの要件をクリアする必要があります。大分県内で解体業を営む場合、
- 建設業許可の申請
- 産業廃棄物収集運搬業許可の取得
- 廃棄物処理法の遵守
これらをしっかりと管理し、適正な手続きを行うことが求められます。行政書士として、これらの申請手続きや法的なアドバイスをサポートしていますので、お気軽にご相談ください。
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